ひらいて みたよ

映画「ひらいて」をみてきたよ〜

(公開日に)



なんですかこれは?(滝先生)



まあとりあえず見るにあたっての経緯から説明したいと思います。


今回、たとえ役を演じられたさくちゃんさんの所属しているHiHiJetsさんのことは友達から割と教育されていました。

中でもみじゅきさんは私の某推しに顔がよく似ていること(ちゃんと見てみると歌い方や普段の喋り方まで似ている気がしてかなり困っています。異論は認めます。)、さくちゃんさんはいずれ全世界の女を虜にしそうな雰囲気を持ってることから(?) 名前を見かけると「おっ!」となる存在でした。


私は嵐と同じ年に生まれ、大野智同担拒否の母親に育てられたことで、割とジャニーズが身近にある家庭でしたが、Jr.に関しては完全に門外漢でございます。今でも顔と名前が全員一致してるのはHiHiと美、7MENくらいなもんです。(ハイスクールヒーローズめちゃくちゃ面白かったです)(裸の少年も見てます)


そんな中、さくちゃんさんがなんかめちゃくちゃ私の性癖っぽい映画やるらしいじゃん!?と知り、かなり楽しみにしておりました。

事前情報としては「荒ぶる〜」の主人公だった山田さん(僕ヤバではない)が出るということ、なんかカップルの女の方を寝取るタイプのレズ作品であるということ、さくちゃんさんはNTRの脳が破壊される側であるということくらいしか知りませんでした。


私はポルノとしてのNTRは趣味ではないんですけど、シコれるシコれないは別としたときに、一般向け作品の中でのNTRにはちょっと惹かれてしまうところがあります。じゃあNTRでシコればいいだろ、って話なんですけど、エロメインだったら純愛でシコりたいので…(そうですか……)


というわけで、なんか公開日に見ちゃいました。

最近タイミングを逃して映画見づらくなることがめっちゃあって…変な時間しかないやんけ〜!とか劇場全然ないやんけ〜!みたいな…結局無理してみることになるのでね、まぁ早けりゃ早い方がいいですし、映画は初週が大事らしいですからね。微々たるものですが何かの足しにでもしていただけたらな、と…


前置きはこのくらいで、早速本編の感想にうつります。

ネタバレしかないですし、ありえないくらい長いので頭のおかしい人しか読まないでください(!?)
















これあの、めっちゃ、私の性癖のやつなんですけど!!!!!なにこれ!!!!


たすけて

(ひらいて)




意味深な手紙の朗読からのスタート。そして雑なJKのダンスシーン。私は大量の高校生によるダンスを世界で最も嫌っているのでこのシーンは本当にキツかったんですけど、逆にキツかったからこそ、キツいところのセンターにいた愛という存在がめちゃくちゃ際立っていて……そう、そういう存在なんですよね、愛は………

見た目可愛くて気強くて、陽キャグループに一応いるんだけど、あんまり馴れ合ってない、そんな自分を俯瞰で見ているような……もちろんグループのみんなからは大事にされてるんだけど、本人はそこまで大事に思ってない風で…意識が別のところにありそうな…それでいてちゃんと成績良くてしっかり推薦取る子、いるよね〜………


そして愛はダンス中にどこかへ行きそのまま倒れたみゆきを助けようとします。早々にレズキスシーン。え?最高ですか?まさかこんな形で始まるとは思わなかった…愛ヤバすぎだろ。飲ませるの難しいからってなんの躊躇いもなく友達でもない女の子に口移しできますか?こっわ…この女……

みゆきもなんか普通だったし、レズキスが日常的に行われる世界線の話?と思ってびっくりしちゃいました。そして余ったジュースを捨てる愛。捨てるんかい!?


ようやくたとえくん登場。教科書の音読シーン、こちらも性癖すぎて感動致しました。本当、彼の声は魔力を持ってますよ…なんか普段の喋り方も声優っぽいし、声優やらない?(嘘、顔見たいから声優やらないで…)


なんかたとえの映し方すべてが、「あんまり目立たない人だけど、本当は超カッコいいの!私だけが彼の魅力に気付いてるの!」のやつすぎません?

私は「あんまり目立たない人だけど、本当は超カッコいいの!私だけが彼の魅力に気付いてるの!」なタイプの人間が本当に大好きで、幼少期からそういう人ばっかり目で追ってたんですけど、きっとそういう女、いっぱいいるよね?そういうすべての女の目指す先に、たとえはいるんだよな……(そしてそういう女は高確率で芸人が好きだよね…)(そうかあ?)


きっと愛も「あんまり目立たない人だけど、本当は超カッコいいの!私だけが彼の魅力に気付いてるの!」だったんでしょうね。わかります。

しかし愛はそういう女として傍観者であり続ける私たちと違い、かなりの行動力を持っています。

なんと、たとえに話しかけるためにわざと階段からゴミ箱を落とします。頭おかしいのか?この女…

片想いしてる人間というものは、なんとか相手と話すきっかけを作ろうと試行錯誤するものですが、愛のやり方はアグレッシブすぎます。しかも思考→行動の間が短すぎるんですよね。でも結構うまくいってしまう、それが愛が生来持ち合わせている器用さなのかなと思います。

こんなめちゃくちゃな愛の行動に対しても、たとえは優しい男なのでちゃんと片付けてくれます。しかも愛がやろうとすると「いいよ」と言って全部1人でやってくれます。後から考えると「自分でやった方が早いからさっさと終わらせたい」的な行動だったのでしょうか?

それにしても愛はたとえにやらせるんじゃねえ!せめて一緒に掃除しろよ!一生懸命たとえがゴミ拾いしてくれてるのに愛は壁によっかかって自分の話したいことを話すだけです。その内容はたとえの名前の由来についてなんですけど、これもしっかりたとえの地雷を踏んでいる。しかも「愛」っていうかなり人数が多く、意味がはっきりしている名前の人間に言われるのがよりアレですよね。

ちょくちょく思ったんですけど愛はあまりにも感謝の気持ちが欠けすぎてる。もっとちゃんとありがとうとごめんなさいしなさい。

そのままたとえは掃除が終わるとそそくさと帰ってしまう。割とそそくさ帰りがちな男。そういうところも好き。

あとなんか普通にクラスメイトの女の子に勉強教えてる途中に髪の毛についたゴミとってあげてて泣いた。全然「私だけが気付いてるの!」じゃないじゃん。みんな気付いてるじゃん。こうした経験を通してこのタイプの女たちはみんな別に自分って特別なセンスを持ってる人間じゃなかったんだ…と気付いていきます。


そうだ、みんな受験生ということで、愛の周辺はみんな同じ予備校に通っているみたいです。

愛の友達のツインテちゃんは同じグループの男が好きっぽい?のに、愛は気にせずその男とガンガン2ケツして男の腹に手回したり目隠しして遊んでたりするの怖すぎて何この女?って感じだったんですけど。何も考えてないのか、元々ヒトのモノを取るのが好きなタイプなのかな?


予備校メンバーとはなんやかんやあって夜の校舎に侵入することに(なぜ?)

愛の無鉄砲さにまたもや度肝を抜かれます。この女、死ぬことに対しても全く怖くないらしいですね。ありえないところからありえない窓に降りて教室に侵入。たとえの机やらロッカーを漁り、以前たとえがこっそり隠してた手紙を探し出します。手紙はたくさんありましたが、途中で2ケツ男が来たので一枚だけポケットにしまい、あとは元に戻しました。


ようやく愛を見つけた2ケツ男、愛のことが好きらしくいきなり抱きしめます。しかも愛の気が強いところが好きらしいです。こいつにしとけよ〜なんやかんや絶対大事にしてくれるよ。なんかキモいけど。

愛は「好きな人がいる」と言って断ろうとしたらツインテちゃんが来てしまいます。うまいこと誤魔化せたか誤魔化せてないのかとりあえず帰宅。


てか愛のアラームうるさすぎるんですけど何の音ですか?警告音?しかも結構鳴りっぱなしなので朝弱いらしいです。演出上大事そうな音ではありました。


というかこの高校(公立かな?)成績上位層が慶應受ける感じの偏差値な割に、生徒の質やばそうじゃないですか?夜中に侵入したり文化祭で花束渡したり学校で裸になったり…田舎ってこんなもんなのかな。田舎といってもどのレベルなのかはわからないんですけど…


愛は盗んだ手紙からたとえがみゆきと付き合っていることを知り、みゆきを追いかけ回し始めます。


ちなみに冒頭のダンスは文化祭で披露する出し物らしいのですが、みゆきは突然そのグループをやめてしまいます。


みゆきは糖尿病を患っているので、家庭科室でこっそりインスリン注射をしているらしいです。というのも、一年の時は教室でやっていたらしいんですけど、みんなにドン引かれ友達はひとりもできず…隠れてこっそりやることにしたみたいです。

愛は意外と用意周到なところもあって、糖尿について軽く知識を仕入れてから、みゆきが注射を打っている現場に突入します。

周囲に迷惑をかけるから…とダンスをやめたり、注射する場所を選んだりするみゆきに対して「別に気にしなくていいじゃん」的な感じでグイグイ距離を詰める愛。「オタクに優しいギャル」じゃないけど「体弱くて友達いない子に優しいギャル」ですね。いたよね…こういう感じでガンガンいける子…愛はみゆきとすんなりラインを交換します。


そして愛はこっそり学校の窓の鍵を開けておき、2度目の夜中の学校へ侵入。たとえのロッカーからごっそり手紙を盗み出し、何事もなかったかのように帰宅。あまりに鮮やかな犯行すぎて、はにゃ?今なにが起きた?って感じでした。

たとえは東京の大学を受験し、合格したらみゆきも一緒に上京するらしいです。それはそれは…大変ですね…夢物語やなあ…


仲良くなった愛とみゆきは映画にまで出かけるようになります。

俗っぽい雰囲気のないみゆきの純粋さに、愛は「かわいい」と言います。この「かわいい」にはいろいろな意味が詰まっていそうでしたね。

みゆきの弱さ・優しさ・純粋さは確かに魅力的です。きっと今までの人生やりたい放題でそれなりに順調に遊んできて夜の校舎とか全然入っちゃうし友達の好きな男にもちょっかいかけちゃうような、みんなが羨むけど、だからこそ周りからも疎まれるような愛にとっては、絶対に手に入れられないものです。

愛自身もきっとそのみゆきの魅力を理解していて、なおかつそれがたとえを惹きつける一番の理由だということも、自分が絶対にかなわない相手だということにも気付いていたのでしょう。


映画を見終わった2人はそのままカラオケへ。愛はあいみょんを歌います。山田杏奈さん歌うますぎません?しかもちゃんとこなれてるというか、愛にぴったりな歌い方でした。

一方家族以外と初めてカラオケに来たというみゆきは最近の曲をあまり知らないらしくジュディマリを歌います。これまたぴったりなかわいい〜歌い方。カバー版として売ってくれませんか?


そして愛はいよいよ「彼氏いるの?」と本題に踏み込みます。みゆきはバカ正直に答えてくれます。隠しとけよ……って思うけど、高校で初めてできた友達だもんね。そりゃ恋バナしたいよね。たとえくんかっこいいしね…

みゆきとたとえは塾が一緒で中2から付き合っているそう。めちゃくちゃ長い。愛は「そんなに長いならえっちしてるでしょ」とぶっこみます。この女、常に最短で行く。

でもたとえとみゆきは超プラトニックで手しか繋いでいないらしい。たとえの親にもバレたくないから外でも会わない、学校でも会話しないんですって。えぇ!?それ楽しい!?でもたまに学校で目が合って微笑み合ってる二人はめちゃくちゃ最高だったので超楽しいんだろうな。

愛はみゆきに「そういうことには興味ないの?」と聞きます。みゆきは「私はあるけど…」あるんかい!?「たとえくんはそういうことしてこないから…」しろー!!!!!!!お前女を待たせるなよ!?早いくらいでいいんだこういうのは!!!!


てかたとえは手紙返してるのかな?そういえばたとえはみゆきにガラスペンをプレゼントして、そのガラスペンでみゆきは手紙を書いてるらしいんだけど…え…私もガラスペンをプレゼントしてくれるような男と付き合いたいんですけど……


愛は「じゃああの時がみゆきのファーストキスだったんだね」とまたもやぶっこむ。なんならその後「やり直そうよ、ファーストキス」とさらに追撃。この女、どこまで計画していたんだ…?

動揺するみゆきをよそに愛は素早く唇を奪います。鮮やかだったね…

どうなっちゃうんだ〜!?(トムブラウン)していると退出コールが鳴ります。よかった〜


そしてシーンは移り変わり、文化祭準備に。愛は文化祭実行委員らしく、教室ではどでかい桜のオブジェを作るそうです。あんまり進んでないけど「受験生だから…」と言って男子チームは帰ってしまいます。

たとえに愛は名指しで声をかけると、残ってくれることに。ほんまにあんた優しいんだから…そういうことするから全ての女が勘違いするんだよ?しかもこういう作業結構好きらしい。どこまで俺を狂わせるんだ?


作業をしていると誰かが校庭でロケット花火をしていたらしく、2人はベランダに出ます。なんだか青春な雰囲気。

教室に戻ると、愛はたとえにみゆきと仲良くしてることを伝えます。そして愛がたとえのことを一年から好きだったということも。でもたとえ的にはなんとも響いてない感じ。

「わたしじゃだめ?」と特攻(ぶっこみ)の愛。だめらしい。その理由は「うそをついてるから」とのことです。本質を見抜く男、たとえ。これまた彼の目の演技がうますぎる。まぁでも普段から全てが見えていそうな目をしてますよね彼。

たとえの言葉に傷ついた愛は「みゆきの弱くて優しくて狭い世界にいるところが好きなんでしょ」と捨て台詞のように吐き、教室を出ていってしまいます。

おい!たとえかわいそうすぎ!一人で木塗るんか!?あんなこと言われても普通に続きの作業してから帰りそうなところが、私は好きです。(そうですか)


振られた後、学校ですれ違う時にたとえは愛に会釈してくれます。だからさぁ…また勘違いしちゃうじゃん…なんかもしかしていけなくもない?って思っちゃうじゃん…ひどいよ…


ちょっとこの辺の流れがうろ覚えなんですが、三者面談のシーンが入ります。愛の成績だと問題なく推薦いけそう。担任がなんか能天気でやーな感じです。

面談が終わり帰ろうとすると、廊下で知らんめっちゃ明るいお父さんが「うちのかまぼこどうぞ」とかまぼこをくれます。その後たとえが遅れて教室に入ります。たとえん家ってかまぼこ屋さんだったんだあ…


愛は引き返してたとえの面談を盗み聞き。

たとえ父は東京の大学を受けることにあんまり乗り気じゃないらしく、変な女に騙されるな〜とかなんだか関係ないこともペラペラ喋り出します。

どうやらたとえの両親は離婚していて、たとえはこっそり母親と連絡をとっているらしい?

たとえのあのなんとも言えない闇を抱えた感じはそこからきているんですかね。


そして文化祭開幕。愛はダンスの練習にも身が入らないままだったのですが、リハを見に来てくれたみゆきの姿を見つけます。愛のアイドル姿を見て「神様みたいにかわいいね」と言うみゆき。神様ってかわいいのか…

そして、みゆきは「気まずくなりたくないからまた遊びたい」と言ってくれました。愛はみゆきの手を掴んで走り出します(?)

帰る途中で2ケツ男に、きっとダンスの後に渡そうと思っていたであろう花束を渡されますが、それどころではない愛。めんどくさいのでとりあえず受け取ってダッシュ2ケツ男ほんまダサくてええな。


そのまま2人はいきなりみゆきの家へ(!?)

ダンス用の衣装から制服へ着替える愛。

みゆきは「せっかく仲良くなれたんだから、キスしたことは忘れて友達に戻りたい」と伝えます。愛とキスしたことはまだたとえには言っていないそうです。そりゃ言えんだろ…

しかし愛的には好都合。愛は「本気でみゆきのことを好きだし、キスはおふざけなんかじゃない」とクレイジーサイコレズになりきります。

そのままレズシーンへ…結構長かったです。みゆきの痩せ方や下着のセンスなんかがいかにも…すぎてめちゃくちゃ生々しかったです。愛は頑張ってみゆきを愛撫します。途中でみゆきの母親が帰ってきたらしく、下から声が聞こえます。

みゆきは急いで服を着て下に降ります。愛は自分の指にまとわりついた愛液をながめます。

みゆきが母親と談笑している間に愛がめちゃくちゃ石鹸付けて手洗ってたの吹き出しそうになりました。やっぱり超ノンケなんだね…そんなに嫌なのに頑張ってた愛を思うとちょっと可愛く思えてきました。


そういえばすっかり忘れていた文化祭、桜の展示が賞を取ったらしいです。実行委員の愛と居残りで頑張ってくれたたとえは賞状を持って写真を撮らされます。

二人で賞状を持つ姿を見て「婚姻届みたいだなー」というあんまりにも無神経な担任。二人がなにもなかったとしても最悪発言なのでやめてください(ブチギレ)


そしてみゆきはすっかり肉体的な接触の虜になってしまいます。

実家だろうがなんだろうが玄関入って速攻キスする愛はもう誰も止められません。またもやレズシーンです。今度は一方的な愛撫でなく、みゆきから愛にも。


その後、寝落ちしたみゆきの指を利用して、指紋認証をクリア。みゆきになりすましてたとえに学校に来るようラインを送ります。夜中の学校好きやな〜


たとえは学校に来ます。愛はあのラインを送ったのは私だと告げます。たとえはまたもや無関心な感じで、ロッカーをガサガサしています。

その間に愛は服を脱ぎ、下着姿になります(!?)

「服着て」というたとえ。そりゃそうだろ。

「着ろよ」ウオオオオーーー!!!!!!愛の頭がおかしすぎてついにたとえが命令口調になりました!!拍手!!!!!しかし愛は服を着てくれません。服は着ないしたとえの手を掴んで向かい合います。

愛はたとえに自分のものになってほしいと伝えます。自分のものにならないと帰してくれないらしいです。

「どうやったら君のものになれる?」なってくれるんですか!?!!?!

「抱きしめてキスしてくれたら」お前そんなんでいいのか!?

たとえは作業的に愛を抱きしめ、そっとキスします。

「うれしい?」あっ………

「うれしい」

「じゃあ態度で見せろ」ウオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!たとえ、お前、こんな可能性も秘めてたなんて!!!特殊性癖向けに何か支援金とか出てる映画なんですか?

愛は無理して笑うんですけど、この後怒涛のご褒美タイム。お前の笑顔は貧しいとか瞳が薄暗いとかお前みたいな自分の欲望最優先の奴が大嫌いだとかそんなことを体感5時間くらい言われます。

俺があの子を見つけたときの気持ちがわかるか?とか言ってました。たとえ、ちょっとみゆきを神聖視しすぎなのでは?それはそれで危険な気がする。だってみゆきは一丁前に性欲ありますからね。たとえがそんな感じだから寝取られるんだよ?


まあ我々にとってはご褒美な時間でしたけど、愛にとってはそんなわけないですし、ここからかなり様子がおかしくなってしまいます。

テスト白紙で出したり、授業中いきなり走って抜け出したり、それまでちゃんと整えていた髪もボッサボサだし、それまでやたらとノースリ着てたのにやたらと露出の少ない私服になります。冬だからってのもあるけど。つーか推薦なのにやばくないか?普通に取り消されるよね?まあ私一般だったのでどういうスケジュールかすらよくわかんないですけど……


一方、たとえはようやく受験当日に。みゆきは応援に来ます。あんな大変なことがあったのに、ちゃんと二人は二人のままだったことに感動しました。

みゆきの前ではいつも優しい表情のたとえ。みゆきは手作りのお守りと大量のカイロを持ってきてくれました。たとえは笑いながらカイロは2個だけもらい、「受かると思う」と言います。大学に受かってほしいのに、受かることが二人にとっての幸せなのか、未来あることなのか、私にはわからなかったですが、とりあえず頑張れ……


愛は様子がおかしすぎて先生に呼び出されて三人がかりで説教されたり、ツインテちゃんと2ケツ男は途中でセフレになってたんですけど、そのセフレ二人組に心配されたりします。でもセフレだからって馬鹿にしません。中身の伴ってないハグやキスで喜んでた自分も同じだもんね。


そして突然みゆきから呼び出されます。内容はたとえが大学に合格したということ。あんなことがあっても完璧に結果を出したたとえ。みゆきに対しても勉強に対しても凄まじい安定感です。

また、みゆきは手紙に書いていたとおり、たとえの上京についていこうとしていることを告げます。みゆきはついていった先でたとえに新しい人ができてもいいんだって。かなり自己犠牲的だけど、それでもついていこうとするんだから謎だな。やっぱみゆきが一番浮世離れしててよくわからない存在でした。愛がヴィヴィアンのチェックの財布使ってるのがめちゃくちゃ良かったです。

愛はみゆきに、ずっとたとえを好きだったこと、打算でみゆきに近づいたことなど全てを話し謝ります。しかし、みゆきには全て見抜かれています。愛のそれは本心ではない、と。たとえに言われたことと同じようなことを再び言われる愛。二人はやっぱり似ているのかな。同じポイントで愛に違和感があったようですね。


みゆきは母親にもたとえが大学に受かったこと、たとえについていこうとしていることを伝えます。母親は「お父さんいる時に相談しよっか」だそうで……

普通は到底許してくれなさそうなお願いですが、母親からは断れないということなのか、病気の娘に対して負い目のようなものがあり、全て叶えてあげたいという思いがあるのかは不明ですが、大丈夫でしょうか……

田舎を出て二人で外の世界に飛び出すことは、とてもロマンチックで、たとえはそのために頑張ってきたんだけど、当たり前なことですが現実が追いついてない感じがしてきます。


はやけになって、まあずっとなってるんですけど、買ったジュースを道端にこぼしまくります。みゆきを助けた時と同じぶどうジュースです。

だらだら歩いているとなんだかものすごく急いで走っているみゆきを見つけます。バスに乗ろうとしているみゆきを追いかけ話を聞くと、たとえの父親が上京の件で暴れているということがわかります。

Googleマップを見ながらたとえの家に向かうみゆき。付き合っていることは隠しているといってもガチで家すら知らなかったんですね。女の子が行ったところで何になるんだろう…とは思っていましたが、ようやくたとえの家に着きます。


すると父親が中から出てきます。「たとえの友達か?」と聞いても二人は答えません。寒いから、と家に上がるように促され、中に入ります。汚い家の中で、ヨレヨレのグレーの長袖Tシャツを着たたとえが項垂れています。ここ性癖ポイントでした。

面談の時もそうでしたが、外面だけはいいんでしょうね、この父親。限られた人にしか心を開かないたとえと本当に正反対で、たとえは父親のこういうところが嫌いだったんだろうなと思います。


そしてなぜかかまぼこを出され、かまぼこに重要なのは質感でうんぬんかんぬん〜とまたよくわからないことを言っていると思ったら、いきなりたとえは母親に似て地頭悪いのによく受かったなとかたとえを逃がすわけないとか言い始めたり水ぶっかけたりします。挙げ句の果てに、「どっちだ?こそこそ手紙よこしやがったのは。気持ち悪いんだよ」と吐き捨てます。ブチギレたたとえは父親に掴みかかりますが、愛とみゆきに抑えられます。「女二人に抑えられて情けない」と言った父親に愛もブチギレ、父親をぶん殴ります。救済か?これは…

あんなことをして二人の世界をぶち壊しにきた愛に、たとえはいともたやすく救われてしまうのです。目には目を、歯には歯を、頭のおかしい人間には頭のおかしい人間を。


そのまま3人は走って逃げて、雨でびしょ濡れに。

愛は「勉強して結果出せばあの父親に認めてもらえると本気で思ってたの!?」と言います。そりゃそうだ…確かに結果は必要かもしれないけど、結果さえあれば解決するわけじゃないよね。必要条件と十分条件的な。


ラブホで一時休憩。ずっと寄り添っているたとえとみゆきを横目に見るひとりぼっちの愛。なんだこれは…拷問か?あまりに強固な二人の絆に打ちのめされちゃったね。引っ掻き回したと思ったけど全然引っ掻き回せてなかったらしい。

そしてなんか裏設定ではここで愛が帰宅した後二人はアレだったらしいですよね?ちょっとあの…かなりきついです…知らなかったことにしようと思います……(?)



シーンが飛んで、学校へ。

たとえは愛と話します。たとえがみゆきに惹かれているのは、自分と別世界にいるから。みゆきを清いものだとたとえが信じているなら、確かにそっちがしっくりきますね。文化祭で作った桜の下で、たとえは愛の頬に手を添えます。おててがひらいたね。


そして卒業式の日、愛の机の中にはみゆきの書いた手紙が入っていました。「愛ちゃんに触れてもらえてうれしかった」と書いてありました。

愛は教室を出て走り出します。そのままみゆきのクラスへ向かい、みゆきの席まで行きます。そして言います。「またいっしょにねようね」


爆音大森靖子エンドロール。終了。



なんですかこれは?

こんなことがあった後、みゆきとたとえはどうやって生きていくんでしょうか。多分最後のみゆきの手紙はこれで本当に最後のお別れのつもりで書いたんだと思うんですけど、なんかそうとも言えない感じの終わり方でしたよね…


しかし、みゆきとたとえが二人の世界を続けていくことは幸せなんでしょうか。なんとも言えない。愛の存在は異物だけど、だからこそ父親からたとえを救えたんですよね(実際その後どうなったのかはわからないけど)

大嫌いなはずの愛に救われるたとえの心情とは……


常に暴走機関車な愛、ほんとは俗っぽい感覚のある神様のみゆき、その神を崇めるたとえ…

いやでもみゆきが結局一番不思議だったかな。すんなりレズセックスしちゃうし。全然拒否ってなかったからね。

たとえとは精神的に強い力で結ばれてるんだけど、みゆきには欲があった。もっとたとえと繋がりたかった。肉体的にも精神的にもすべてで。

たとえはみゆきのそんな部分に多分気付けていなくて、父親にボロクソ言われて家の居心地がどんなに悪くても、いつでも優しくて全てを包み込んでくれる神様のようなみゆきを愛していたんだよね。

みゆきはたとえの幻想すぎるんだよ……

そう思うとそんなもん抱かずに特攻してくるパワー型の愛はそれはそれで純粋に嬉しかったんだろうなあ、と思いました。


やーでもほんとたとえ…あの〜…たとえがさぁ…なんかもうどうしたらいいかわからなくて……

でも意外とたとえとみゆきは一緒に上京したとしてもすんなり別れそう。なんか別の相手ができるとかじゃなくて、マジで何だったん?みたいな別れ方しそう。


ちょっとレズとしても青春小説としてもかなり新しいジャンルのものに触れてしまいました。本当に見てよかった。


そしてメインのお三方の演技が素晴らしくて、愛の「思春期の目」が本物すぎたし、本当にキャラクターが生きてたな。たとえも出番はそんなに多くないのにありえんくらい存在感あったし、みゆきはもう…なんか…かわいそうなのにヤバくてこわかった(?) なんと表したらいいかわかりません。言葉を知らないもので…

なんかでもほんと皆さんデッカくなりそうですよね。はやくデッカい俳優になった皆さんを見たいです(?)



見終わった後クソでかいニキビができてました。